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ツェルトの張り方!!(基本)
2018/05/16 カテゴリ:登山についての知識(技術)

テントを担いでお山に登られる方も多くなるシーズンになってきましたね。
ワクワクしますね(^^)

まず、はじめにツェルトは僕の中では無敵アイテムの一つだと思っています。
突然の雨で休憩したい時にそのままかぶったり、傷病者を搬送するときに担架を作ったり、そして簡易テントを作ったりと一つのアイテムでいろいろ変形させることができるのはツェルトだけではないでしょうか。

さて、今回はツェルトで登山ストックを利用した簡易テントを作ってみましょう。

1.四隅の角にペグを打ち込みます。



ワンポイント
4隅にペグを打つことで風で飛ばないようにする
 これでほぼ完成です。

2.登山ストック二本で立ち上げる

ワンポイント
・登山ストックは伸縮システムがお勧め!!
色んなストックが販売されていますが、大きく分けると3種類
①レバー式で開け閉めすることができ、ワンタッチで伸縮可能
②スクリュー式でシャフトを回し固定するタイプ
③フォールディングタイプ シャフトの中にケーブルが通されているタイプ
僕は①をお勧め
②のデメリットはスクリュー式は時間がかかる、内部のネジが壊れやすい
③のデメリットは長さ調整ができない。






3.微調整し仕上げる


ワンポイント
・これで完成という方が8割、これでは強風に耐えれません。
しっかりとテントに張りを!!

4.完成


時間もテントよりも早く組み立てれます。
実際、僕はテントよりツェルトを使用することの方が多いです軽いので。

今回使用したツェルトはコチラ↓↓

パイネのフェザーライト2~3人用

是非、試してみて下さいね。

気象遭難!!
2018/05/16 カテゴリ:登山についての知識(技術)

奈良県のお山を代表する大峯山系にて5月13日に登山中男女8名遭難という非常に残念なニュース。

この日、僕も山上ヶ岳をガイドする予定でありましたが2.3日前から天気の情報を気にしながら登る前日にゲスト様に中止とのご連絡をさせていただきました。

僕が今回中止した理由
西日本付近へ前線が伸びてくる予報で、朝方は曇りで午後を中心に雨になり、風も強くなり荒れるだろうと思い中止の判断をさせていただきました。
※登山コースも考慮して考え、天気予報だけでは判断できないこともあります。実際登れば晴れだったり、雨が降ってきたりすることは過去にもあります。そこでは現場で冷静な判断も技術の一つとしてあります。



今回のテーマは一般の方でも一度は聞いたことのある言葉「気象遭難」!!

一番有名な気象遭難の事故例では2009年7月16日に起こった登山史上最悪の遭難とも言える「北海道トムラウシ山」ではないでしょうか?
※この内容については割愛させていただきます。

今回も「案内する方」「案内される方」、双方に問題があると感じます。
もちろん、「案内する方」には重大な責任が問われることは間違いないです。

それでは「案内される方」にも問題があるとは??
登山計画とは果たして「主となる方」だけが組み立ててしまっていいものなのか?他の方はそれについてどこか不安なこと気付いたことが少しでもあれば素直に問うことはしないのだろうか?もしくは出来なかったという経験は今までありませんか?

自分でも登る山の情報、装備、行程など再確認して不安に思うことが少しでもあれば「案内してくれる方に」ご相談することでリスクの低減にも繋がります。
そんな、ご連絡があれば僕たちガイドも実は嬉しいのです(^^)

少しお話しがそれましが、一度に大勢の人が遭難する事故のほとんどが気象状況に伴う、それが「気象遭難」!!

その「気象遭難」に遭わないためにはどーするか?
ここで全部吐き出せないのでいくつかご紹介いたします。

1.安全のために何ができるか?
・山行計画
・予定日近辺の気象情報
・ルート(地形など)の確認
・通信手段の確保

2.当日できること
・最新の気象情報
・観天望気
・自分や仲間の疲労具合
・冷静な判断

3.事故が発生した場合
・現場状況の確認
・通信状況の確認
・救助要請
・保温

ここからは特に専門的分野になりますが、一番は気象に関する知識や気象遭難にはどういったものがあるか調べて知識を増やすことが勉強になります。

今回の遭難について、現場状況の冷静な判断をし通信状況を確認後、救助要請したところ助かり最悪の事態にならずに全員無事救助され良かったと思います。

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